看護師が教える災害時の持ち物:避難バッグ準備の完全ガイド

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Japanese preparation for disaster images

災害は突然やってきます。 地震、台風、大雨など、私たちが日常で直面する可能性のある災害に備えるために「避難バッグ」の準備は欠かせません。しかし、何を入れればよいのか、どのくらいの量が必要なのか、迷う方も多いのではないでしょうか。

東日本大震災で被災し災害拠点病院看護師として医療現場に従事してきた経験から、今回は命を守るための避難バッグの中身について詳しくお伝えします。これを読めば、実用的で無駄のない避難バッグを準備するためのポイントがわかります!


避難バッグとは?準備する意義を知ろう

まず、避難バッグとは何かを確認しておきましょう。

避難バッグは、災害発生時に緊急避難する際に持ち出すためのバッグです。特に、災害直後の「72時間」は支援が届かないことが多いため、この間を生き延びるための物資を中心に準備する必要があります。

看護師の視点から考える避難バッグの重要性

被災地では以下のような状況が発生しやすい状況になっています

  • 持病を持つ方が常備薬を持参せず体調を悪化させる
  • 水や食料が不足し、脱水症や栄養失調になる
  • 衛生状態の悪化や避難所生活で感染症が広がる

これらを踏まえ、最低限の持ち物を揃えることが自分や家族の命を守る第一歩です。


避難バッグに必ず入れるべき基本アイテム一覧

1. 食料と水

  • :飲水用と調理用で成人1人1日3リットルを目安に、最低3日分(計9リットル)必要とされていますが、あまりにも重くなりすぎるため避難バッグに入れるのは2~4Lがおすすめです。不足している分は車や職場のロッカーなど日常的によく使う場所にも備蓄しておきましょう。
  • 非常食
    • 長期保存が可能な食品(クラッカー、缶詰、レトルト食品)
    • 高カロリーの栄養補助食品(カロリーメイトなど)
    • 簡単に糖分補給できるもの(飴やラムネ)

看護師のポイント:

  • 備蓄食料というと缶詰やレトルト食品ばかりイメージしがちですが、被災したというストレスが高い状態では甘いものが食べたくなります。ストレス軽減のためにも甘いものも選んで持っていく要があります!子供がいる家庭なら好きなお菓子を持っていくのでもOK!

2. 医療・衛生用品

  • 常備薬:持病がある方は必須。最低1週間分を入れておきましょう。また薬は使用期限があります。避難バッグに入れておくのではなく日々飲んでいる薬をまとめておいて、避難するときに持っていくようにしましょう。薬局で複数の薬を1袋にまとめてもらっていると3か月ほどで使用期限になるので注意してください。
  • 救急セット
    • 絆創膏
    • ガーゼ・包帯
    • 消毒液(アルコール綿など)
    • ハサミ
    • ピンセット
  • マスク:不織布マスクを人数分。
  • 手指消毒液:アルコール濃度70%以上のもの。

看護師のポイント:

特に、持病の薬は事前に「持ち出しリスト」を作成し、避難バッグの中身を定期的に見直しましょう。

持ち出しリストはコチラ


3. 衣類・防寒具

  • 防寒用の衣類:軽量で防水性のあるウィンドブレーカー。
  • 下着と靴下:最低3日分。
  • タオル:速乾性のものを選びましょう。

看護師のポイント:

避難所は冷えることが多いので、コンパクトな毛布やアルミシートも便利です。


4. 防災グッズ

  • ライト:懐中電灯またはヘッドライト。
  • 予備電池:電池式やソーラー充電式を準備。
  • 携帯電話の充電器:手回し式やモバイルバッテリー。
  • ラジオ:緊急情報を受信するため。

5. その他の必需品

  • 現金(小銭含む):通信やATMが利用できない可能性を考慮。
  • 身分証明書のコピー:保険証、運転免許証など。
  • 家族の緊急連絡先リスト

避難バッグを選ぶときの注意点

避難バッグそのものの選び方も重要です。

  • 軽量で丈夫なものを選ぶ:持ち運びやすさが最優先。
  • 背負えるタイプがおすすめ:両手が空くので便利です。
  • 防水性能が高いバッグ:雨天時や水害時にも安心。

家族やペットがいる場合の工夫

子どもがいる家庭

  • おむつ、粉ミルク、哺乳瓶
  • 子ども用のおやつ

ペットがいる家庭

  • フードと水
  • ペット用の衛生用品(トイレシートなど)

避難バッグの点検・更新を忘れずに

避難バッグを一度準備したら終わりではありません。定期的な見直しが必要です。

  • 食料や水の消費期限を半年に一度確認。
  • 季節に応じた衣類の入れ替え

実際の災害現場で役立ったアイテムとその理由

ここでは、過去の災害時に被災者や医療従事者が「役立った」と語ったアイテムを紹介します。

  • ポータブルトイレ:避難所ではトイレが不足しやすい。
  • ホイッスル:がれきの下に閉じ込められた際に居場所を知らせるため。
  • ウェットティッシュ:手洗いが困難な状況での衛生管理に便利。

看護師が教える「心の準備」も大切

物理的な準備だけでなく、心の準備も忘れずに。

  • 災害時の家族との連絡方法を話し合っておく
  • 地域の避難場所や避難経路を確認する

最後に(チェックリストのダウンロードはこちらから)

避難バッグの準備は、家族や自分の命を守るための最初の一歩です。災害はいつ、どこで起こるかわかりません。「備えあれば憂いなし」を心に留め、今日からでも始めてみましょう。

災害への備えができたら、ぜひ家族や友人にも準備を勧めてください。この情報が少しでも多くの人に役立つことを願っています。

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