新人看護師必見!申し送りの方法とコツを徹底解説【保存版】

新人看護師さん向け!

新人看護師として現場に立つ中で、「申し送り」に苦手意識を持つ方は多いのではないでしょうか。先輩やチームに的確に情報を伝えるスキルは、患者さんの安全を守る上で非常に重要です。この記事では、新人看護師が押さえるべき申し送りの基本や具体的なコツを解説します。


申し送りとは?その重要性を理解しよう

申し送りの目的とは

申し送りとは、看護の引き継ぎ時に患者さんの状態やケア内容を次の担当者に共有することです。これには以下の目的があります

  • 患者さんの状態や経過をチーム全体で把握する
  • ケアの継続性を確保する
  • 患者さんの安全を守る

申し送りが不十分だと、患者さんの状態悪化やトラブルが起きるリスクが高まります。正確で簡潔な申し送りは、チーム医療の基盤と言えるでしょう。


申し送りの基本構成を覚えよう

新人看護師でもスムーズに申し送りができるよう、基本構成を頭に入れておきましょう。

1. 患者情報の概要を伝える

  • 患者氏名・年齢・性別(年齢と性別は省略する場合も多いです)
  • 入院理由や主な疾患
  • 手術歴やアレルギーの有無など、申し送りに関連する情報

例:
「〇〇さん、大腿骨転子部骨折で〇月〇日に入院されました。○日に人工骨頭置換術実施してベッド上安静です。バイタルサインも異常なしですが、疼痛の訴えはあり、カロナール頓用で対応しています。創部からの出血はありません」


2. 患者の現在の状態を説明

  • バイタルサイン(血圧、脈拍、体温など)
  • 意識レベル(例:JCS、GCS)
  • 体調の変化やトラブルの有無

3. 実施したケア・処置を報告

  • 投薬内容やタイミング
  • 実施した処置(点滴、採血、ドレナージ管理など)
  • 患者さんの反応や異常の有無

4. 次の担当者が注意すべきポイントを伝える

  • その日の目標(リハビリや検査予定など)
  • 特に観察が必要な点
  • 医師の指示や確認事項

例:
「明日のCT検査に向けて、〇時に絶飲食が開始となります。」


新人が陥りがちな申し送りのミスと対策

1. 情報が多すぎて時間がかかる

新人看護師はすべてを伝えようとしがちですが、申し送りは必要な情報だけに絞るのが基本です。優先順位を意識し、患者さんの「状態変化」や「引き継ぎに必要な情報」を選びましょう。

対策

  • バイタルサインは「正常か異常か」に注目
  • 異常がない場合は「特に異常なし」でOK

2. 伝える順番がバラバラ

情報の順番が整理されていないと、相手に伝わりにくくなります。患者の基本情報→現在の状態→注意点という流れを守ることで、スムーズな申し送りが可能です。

対策

  • 事前にメモを作成しておく
  • 話す内容を箇条書きで整理

申し送りになれないうちは紙に書きだしてから申し送りするとスムーズにできます!


3. 声が小さい・自信がない

新人は緊張してしまいがちですが、申し送りは相手に正確に伝えることが最優先です。自信がなくても、落ち着いて話す練習を重ねましょう。

対策

  • 自宅で練習して声の大きさやテンポを確認
  • わからない場合は「確認中」と正直に伝える

申し送りを効率化する3つのコツ

1. SOAP形式を活用する

看護記録でも使われるSOAP形式は、申し送りでも役立ちます。

  • S(主観的情報): 患者さんの訴えや症状
  • O(客観的情報): バイタルサインや検査結果
  • A(アセスメント): 状態の評価
  • P(計画): 今後の方針や注意点

例:
「S:胸の痛みを訴えています。
O:血圧が140/80、脈拍92で、心電図で異常は見られません。医師へは報  告し経過観察指示あります
A:急性症状はないと考えられますが、引き続き観察が必要です。
P:痛みの訴えが続けば再度医師に報告をお願いします」

2. フィードバックを受け入れる

申し送り後、先輩や同僚からのフィードバックを積極的に受け入れましょう。「もっとこうした方が良い」といったアドバイスを次回に活かすことで成長できます。


練習問題:実際の申し送りをシミュレーションしよう

ケース1:安定している患者さんの場合

事例

75歳、男性。肺炎で入院中。抗生剤点滴中。SpO2は酸素投与なしで98%、血圧は120/85 HR=69回/分。処置や検査実施しておらず、自覚症状もなし。医師記録でも問題なしとあり。身の回りのことは自立している

申し送り例

〇〇さん、肺炎で抗生剤投与中です。バイタルサインも著変なしで自立しています。

ケース2:急変の可能性がある患者さんの場合

△△さん、65歳、女性。心不全増悪で入院。午後から呼吸苦の訴えあり。SpO2=88%となり酸素2L/min (ネーザル)で投与開始。心電図変化はなし。

申し送り例

「△△さん、65歳の女性で、入院理由は心不全増悪です。本日午後から息切れを訴えており、SpO2が88%まで低下したため医師に報告し、酸素2Lで投与を開始しました。引き続き呼吸状態の変化に注意が必要のなので観察しお願いします。」


まとめ:申し送りは練習で上達する!

申し送りは新人看護師にとって難しい業務の一つですが、コツを押さえれば確実に上達します。大切なのは、必要な情報を簡潔かつ的確に伝えることです。日々の練習を通じて、自信を持って申し送りができるようになりましょう!



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