こんにちは!看護師のうみです!看護学生のみなさん、いつも勉強や実習お疲れさまです🌟。今日は、看護の現場でとっても大事な「患者さんとのコミュニケーションの取り方」についてお話しします。このスキルは、患者さんとの信頼関係を築く基盤であり、より良い看護ケアを提供するための鍵になります。
この記事では、患者さんとのコミュニケーションの基本から、具体的なコツ、さらにはよくある悩みへの対処法、実習の時に臨床指導者が見ているところなどなどたっぷり解説します!看護学生の皆さんが現場で実践できるような内容を目指しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
コミュニケーションが重要な理由
皆さんご存じだと思いますが、患者さんとのコミュニケーションが大事な理由は大きく分けて3つあります。
信頼関係を築くため
患者さんは看護師に不安や悩みを相談したり、ケアを受けたりします。信頼関係がなければ、本音を言えないこともあるんです。特に初対面の患者さんの場合、最初の会話がその後の関係に大きな影響を与えます。
安心感を与えるため
患者さんにとって病院は非日常的な環境。そんな中で、優しく寄り添う言葉をかけると、患者さんは安心感を持つことができます。「自分のことをちゃんと見てくれている」という感覚が大事です。
より良いケアを提供するため
患者さんが何を感じ、何を求めているのかを理解するには、コミュニケーションが欠かせません。良いケアは、患者さんとのやり取りを通じて初めて実現します。
患者さんとの信頼関係を築くための基本的な考え方
信頼関係と一言で言ってしまうことが多いですが、その信頼関係を築くためには、いくつかの基本的なポイントがあります。
傾聴する姿勢
患者さんの話をしっかり聞くことが大切です。頷きや相槌を使って「あなたの話を聞いていますよ」というメッセージを伝えましょう。また初めての実習だと忘れがちですが、臨床では患者さんはベッド上で過ごしていることが多いです。そのため必然的に上から目線になってしまうことがあるので目線を患者さんと合わせることがとても大切です。
共感する心
患者さんの気持ちに寄り添うことは信頼関係の基盤です。たとえば、「それは大変でしたね」と共感を示す一言で、患者さんは気持ちが楽になることがあります。
丁寧な自己紹介
初対面ではまず自己紹介を丁寧に行いましょう。笑顔で「看護学生の〇〇です!よろしくお願いします」と挨拶すると、患者さんも安心します。指導者のシャドーに入っているとつい挨拶をせずに患者さんの病室にはいってしまうことがあります。声をかけていいのか不安かと思いますが「こんにちは。よろしくお願いします。」と言うだけでもいいので意識してみましょう
実践で役立つコミュニケーションのコツ
具体的にどうコミュニケーションを取ればいいか、場面ごとに解説します。
初対面でのアプローチ
初めて患者さんに会うときは、笑顔を忘れずに。まずは「おはようございます」「今日はどうですか?」など、明るく声をかけましょう。次に自己紹介をしてくださいね
たとえば「おはようございます!看護学生の○○です。今日から実習で○日間担当させていただきます。よろしくお願いします!」とあいさつしてください。
会話の中で大切にしたいフレーズ
患者さんがリラックスできるよう、次のフレーズを活用してみてください。
- 「痛いところはありませんか?」
- 「何か気になることはありますか?」
- 「今日は少しお疲れですか?」
このように相手を気遣う言葉をかけることで、この人は味方なんだなと深層意識から認識してもらいやすくなります。
非言語コミュニケーションを意識する
言葉だけでなく、表情や仕草も重要です。笑顔で頷いたり、目線を合わせたりすることで、患者さんに安心感を与えられます。
よく、無言の時間が気まずくなってしまったという学生さんがいますが、無言の時間もコミュニケーションの手法の一つです。ずっと話すのではなく無言の時間をとることで間があき、患者さんの思いを引き出しやすくなります。
よくある失敗とその対策
看護学生にありがちなコミュニケーションの失敗と、その対策を紹介します。
一方的な会話
患者さんに話しかけすぎてしまうと、相手が聞き手に回るだけになります。質問を投げかけて、相手が話す時間を大切にしましょう。
専門用語を使いすぎる
医学用語や略語を多用すると、患者さんには分かりづらいことがあります。簡単な言葉に置き換えて説明する練習をしておきましょう。
忙しそうに見える態度
忙しいときでも、患者さんの前では余裕のある態度を心がけましょう。「後で伺います」と一言伝えるだけでも印象が変わります。
コミュニケーション力を磨くための練習方法
メモを取る習慣をつける
実習中に先輩看護師がどのように患者さんと話しているか、気づいたことをメモに残しておくと勉強になります。
自己分析をする
「今日は患者さんとこんな会話をした」と振り返る習慣をつけましょう。成功した点や改善点を記録することで、次回につなげられます。
患者さんとのコミュニケーションを深めるための応用テクニック
名前を呼ぶ習慣をつける
患者さんを名前で呼ぶことで親近感が生まれます。「〇〇さん、お加減はいかがですか?」と名前を入れるだけで、患者さんは「自分のことを覚えてくれている」と感じやすくなります。
視覚的なコミュニケーションを活用する
言葉だけではなく、視覚に訴える方法も効果的です。たとえば、説明が必要な場合にイラストや図を使うと、患者さんが理解しやすくなります。
家族とのコミュニケーションも大事にする
患者さんだけでなく、その家族とも良いコミュニケーションを取ることで、全体的なケアの質が向上します。家族の意見や希望を聞くことも忘れないようにしましょう。
特別な場面での対応方法
特定の状況に応じたコミュニケーション方法も身につけておくと安心です。
不安を抱える患者さんへの接し方
病気や検査に不安を抱える患者さんには、まず共感の姿勢を示しましょう。「不安なお気持ち、わかります」と一言添えるだけで、患者さんの緊張が和らぎます。
認知症の患者さんとの会話
認知症の患者さんには、ゆっくりとしたペースで話しかけることが大切です。同じことを何度も聞かれても、焦らず丁寧に答えましょう。
実習でのコミュニケーション成功エピソード
ここで、実際の看護学生の成功例を一つ紹介します。
Aさんのケース
実習中、初対面の患者さんに「今日はどんな気分ですか?」と尋ねると、患者さんが心配事を話してくれました。その後、Aさんは患者さんの悩みを指導者に相談し、ケアプランに反映することができました。この経験で、Aさんは「患者さんの話を丁寧に聞く大切さ」を実感したそうです。
このような経験談を振り返ることも、自信につながりますね!
患者さんとのコミュニケーションを妨げる要因とその解決策
環境の影響
病室が騒がしい場合、患者さんが話しにくいことがあります。そんなときは「少し静かな場所でお話ししましょうか」と提案してみてください。
自分の緊張
看護学生の皆さんも緊張することが多いですよね。深呼吸をしてリラックスし、自分が伝えたいポイントを整理してから話しかけると落ち着けます。また、患者さんも学生が緊張しているのはわかっていると思います。前提として受け持ちを許可してくださる患者さんは優しい人が多いので、「少し緊張してしまって…。」と素直なあなたを見せるのもコミュニケーションの一つです。
患者さんの体調
体調が悪いときは、患者さんが会話に集中できないこともあります。その場合は、「また後ほどお伺いします」とタイミングを調整する配慮が必要です。
コミュニケーションを記録に活かす方法
患者さんとの会話で得た情報は記録に反映させることも重要です。
SOAP形式での記録
患者さんの主訴や背景を整理して記録することで、他のスタッフとも情報を共有しやすくなります。学生のうちから実習記録でも患者さんの発言に気をつけて記録に残してみてください
細かな観察を忘れない
言葉以外にも、表情や声のトーンから分かる情報も記録に含めましょう。「少し疲れている様子だった」といった記述がケアの参考になります。
まとめ 自分に合ったコミュニケーションスタイルを見つけよう
最後に、コミュニケーションには人それぞれのスタイルがあります。他の人のやり方を参考にしながらも、自分らしさを大切にしてくださいね。無理に作り笑いをする必要はありません。患者さんは、看護師の「真剣さ」や「優しさ」を感じ取ってくれます。
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